薬局運営の業務自動化(社内ツール群)
給与計算・月次レポート・メール仕分けをClaude Codeに巻き取り
- Year
- 2026
- Role
- 企画・実装・運用
- Duration
- 段階的に約2ヶ月
- Status
- 稼働中・社内ツール(非公開)
Background
背景・課題
薬局オーナー兼管理薬剤師は、調剤・服薬指導の本業に加えて経理・人事・運用の手作業が積み重なる。給与計算で月3-4時間、メール仕分けで毎日30分、月次レポートで月2-3時間。これらを「AI+スクリプトに巻き取る」プロジェクトを段階的に進行。
目標は「経営者が経営に集中できるよう、繰り返し作業をゼロにする」こと。
Process
制作プロセス
- 01
給与計算ワークフロー
勤怠データ(CSV/手入力) → 計算 → 給与明細PDF生成 → 振込指示書作成 までを1コマンドで自動化。Claude Codeが計算ロジックを書き、毎月実行。
- 02
月次レポート自動生成
売上・在庫・処方箋枚数をPython集計 → Markdownレポート生成 → 推移グラフをmatplotlibで作成 → 経営判断資料に。
- 03
メール一次仕分け
kaeru.yakkyoku@gmail.com の受信を Google Apps Script で監視。問い合わせ・薬局業界・卸・採用等にラベル自動付与。香月さん(事務)が見るべきメールだけ通知。
- 04
ベースアップ評価料 様式103
厚労省の様式103(保険調剤の加算届出書類)を、薬局データから半自動生成する判断シート。手入力項目を最小化。
- 05
りーこさん日報自動生成
毎日21時、1日の事業進捗を Markdown で自動集約。Chatwork コピペ用のテキストも生成。
Tech Highlights
技術的なポイント
Claude Code をジョブランナーとして活用
従来 cron + 大量のシェルスクリプト で組んでいた業務を、Claude Code に「業務手順書」として書いて投げるだけで実行可能に。柔軟性が桁違いに高い。
薬機法・個人情報遵守
患者情報・処方情報は絶対にコードリポジトリにコミットしない設計。ローカル処理のみ・クラウドへ送らない。
macOS launchd でスケジューリング
毎月給与計算・毎日21時日報・毎週月次プレ集計を launchd で定刻実行。仲上さん起床時には結果がメールで届く。
Stack
- Claude Code (CLI)
- Python
- Bash
- Google Apps Script
- macOS launchd / cron
Metrics
成果・指標
- 月次手作業の削減
- 16時間/月 → 2時間/月(約88%削減)
- ヒューマンエラー
- 月数件 → ゼロ(自動化により)
- ROI
- 制作工数20時間で年間時間節約168時間(=約8倍)
- 対象業務
- 給与計算・月次レポート・メール仕分け・ベースアップ評価料・日報生成
Lessons
学んだこと
- 「手作業の負担」は経営者にとって認識されにくい。1日30分のメール仕分けは年間120時間を奪う。可視化して自動化対象を発見するだけで効果が大きい。
- AIがコードを書ける時代、最大のボトルネックは「何を自動化するか決めること」。経営者が手作業の棚卸しを定期的にすることが鍵。
- Claude Code は「業務手順書を日本語で渡す → 動くスクリプトが返ってくる」というワークフローが成立する初めてのツール。経営者・専門職にとってのDXが激変する。